車のドアを閉めるときバチッ!とくるのは なぜ?
衣服とシートの摩擦によって、衣服とシートが逆極性に帯電します。
体の一部が車体の金属部分に触れるとき体に蓄積された電荷が放電します。
【 静電気による電撃 】
物体あるいは人体に蓄積された電荷が、衝撃的な電流として人体を通るときに発生します。
車のドアを閉めるときバチッ!とくるのは なぜ?
衣服とシートの摩擦によって、衣服とシートが逆極性に帯電します。
体の一部が車体の金属部分に触れるとき体に蓄積された電荷が放電します。
【 静電気による電撃 】
物体あるいは人体に蓄積された電荷が、衝撃的な電流として人体を通るときに発生します。
プラスチック製の下敷きをこすって頭にかざして髪の毛を逆立てた経験はありませんか?
子供の頃によくやったと思いますが、皆さんは、これが静電気の仕業だということはわかっていると思います。
では、どのような仕組みになっているのでしょう?
その現象は静電誘導によって起こります。
静電誘導とは | |
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マイナスに帯電したプラスチックをある物質(原子)に近づけます。このプラスチックからは電気力線が出ていて物質(原子)の陽子(+)は引き寄せられ電子(-)は遠ざけられます。 | この物質(原子)のプラスチックに近い部分が(+)電気を帯び、プラスチックに遠い部分が(-)電気を帯びます。これが静電誘導です。 |
原因解明 | |
1. 接触・摩擦によって下敷きが(-)に帯電します。 2. (-)に帯電した下敷きが髪の毛に近づいた時、 静電誘導によって髪の毛の自由電子(-)が反発し(+)の力が強くなり、互いの引き合う力で逆立つのです。 |
1. 物体A・Bは中性 | |
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A・Bともに(+)(-)が同数あり、 中性の状態です。 |
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2. 接触による電荷の移動 | |
AとBを接触すると界面を通してBよりAへ 電子が移動します。 |
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3. 電気二重層の形成 | |
移動した事により生じた電荷により界面をはさんで 電気二重層を形成します。 |
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4. 分離による静電気の発生 | |
電気二重層を形成しているAとBを分離すると Aは負(-)、Bは正(+)に帯電します。 |
どんな物でも、接触したり摩擦したりすると、静電気が発生します。
酸素原子 | 炭素原子 | 酸素原子 | 炭素原子 | 酸素原子 | 炭素原子 |
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陽子 +8 電子 -8 |
陽子 +6 電子 -6 |
陽子 +8 電子 -9 |
陽子 +6 電子 -5 |
マイナスに帯電 | プラスに帯電 |
通常の状態では陽子のもつ (+) の電気の量は電子のもつ (-) の電気の量と等しいので原子全体としては電気的には中性です | この中性の原子から、何らかの方法(摩擦や接触、剥離など)で電子を取り去ると、その原子は (+) の電気をもつ事になります。これとは逆に電子を余分に付け加えると、その原子は (-) の電気をもつ様になります。 | この時、この原子、つまり物質はそれぞれ (+) 及び (-) に帯電したといいます。これが静電気で、我々が日常、目にしたり、感じたりするセイデンキのもとになります。 |
【 水 】 | 【 水の分子 】 | 【 水素原子 】 |
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水という物質 | 水の分子は 2個の水素原子と1個の酸素原子で 出来ています。 |
水素原子は 1個の原子核 (陽子) と1個の電子から 出来ています。 |
物質はすべて原子から出来ています。原子は(-)の電気を持ついくつかの電子と、
(+)の電気を持つ原子核(陽子)からできていて原子核(陽子)の周りを電子が回転しています。
この電子が電気の正体です。
【 動電気 】 : 流動する電気(川・水流)、いわゆる一般に使用している電気です。
【 静電気 】 : その場に静止する電気(池・水溜り)
静電気とは電荷の空間的移動がわずかであって、
それによる磁界の効果が電界の効果に比べて無視できるような電気をいう。
(静電気ハンドブック:静電気学会編;オーム社)定義
静電気対策はその現場の状況、製品の詳細によって、より良い対策がそれぞれ異なってきますが、
基本的な考え方を下記に挙げます。
1. 静電気を発生させない。
発生しても発生する静電気の絶対量を極力低く抑える。
2. 静電気を帯電させない。
発生してしまった静電気をできるだけ速やかに漏洩させ、滞留させない。
3. 静電気を放電させない。
特定の場所で火花放電をさせない。
4. シールドする。
帯電体が接近したり、ESD(静電気放電)が発生してもデバイスが影響を受けないようにシールドする。
1から3 は静電気障害の原因を取り除く方法で 4 は静電気障害からデバイスをガードする方法です。
静電気対策はその現場の状況、製品の詳細によって、より良い対策がそれぞれ異なってきますが、
基本的な対策を下記に挙げます。
1. 製造現場・保管場所では導電性の資材を使用し、アースを必ず取る。
2. 静電気発生の予測が可能な所では除電機等を活用し、常時除電を行なう。
発生してしまった静電気をできるだけ速やかに漏洩させ、帯電させないようにしましょう。
静電気対策はその現場の状況、製品の詳細によって、より良い対策がそれぞれ異なってきますが、
基本的な対策を下記に挙げます。
1. ピンセットやドライバー等は抵抗値の低い金属素材のものを使用しない。理想抵抗値106Ω~109Ω程度
2. 絶縁物を製造現場・保管場所に持ち込まない。
3. 静電気発生の予測が可能な所では除電機等を活用し、常時除電を行なう。
特定の場所で放電させないようにしましょう。