静電気とは?

静電気とは電荷の空間的移動がわずかであって、
それによる磁界の効果が電界の効果に比べて無視できるような電気
をいう。
(静電気ハンドブック:静電気学会編;オーム社)定義


電気には、「動電気」 と 「静電気」 の2種類あります。

【 動電気 】 : 流動する電気(川・水流)、いわゆる一般に使用している電気です。
【 静電気 】 : その場に静止する電気(池・水溜り)


物質は 電気エネルギー を持っています。
【 水 】 【 水の分子 】 【 水素原子 】
水という物質 水の分子は
2個の水素原子と1個の酸素原子で
出来ています。
水素原子は
1個の原子核 (陽子) と1個の電子から
出来ています。


物質はすべて原子から出来ています。原子は(-)の電気を持ついくつかの電子と、
(+)の電気を持つ原子核(陽子)からできていて原子核(陽子)の周りを電子が回転しています。
この電子が電気の正体です。


電気の出現の解説
酸素原子 炭素原子 酸素原子 炭素原子 酸素原子 炭素原子
陽子 +8
電子 -8
陽子 +6
電子 -6
陽子 +8
電子 -9
陽子 +6
電子 -5
マイナスに帯電 プラスに帯電
null null null
通常の状態では陽子のもつ (+) の電気の量は電子のもつ (-) の電気の量と等しいので原子全体としては電気的には中性です この中性の原子から、何らかの方法(摩擦や接触、剥離など)で電子を取り去ると、その原子は (+) の電気をもつ事になります。これとは逆に電子を余分に付け加えると、その原子は (-) の電気をもつ様になります。 この時、この原子、つまり物質はそれぞれ (+) 及び (-) に帯電したといいます。これが静電気で、我々が日常、目にしたり、感じたりするセイデンキのもとになります。

静電気発生の機構
1. 物体A・Bは中性
A・Bともに(+)(-)が同数あり、
中性の状態です。
2. 接触による電荷の移動
AとBを接触すると界面を通してBよりAへ
電子が移動します。
3. 電気二重層の形成
移動した事により生じた電荷により界面をはさんで
電気二重層を形成します。
4. 分離による静電気の発生
電気二重層を形成しているAとBを分離すると
Aは負(-)、Bは正(+)に帯電します。


どんな物でも、接触したり摩擦したりすると、静電気が発生します。